CROSS TALK
女性社員座談会
女性活躍推進グループについて、そして制度や働く環境について、これからの挑戦テーマについて、
そのすべてを本音で伝えよう。
女性活躍推進グループが発足し、女性社員同志のネットワークや情報共有やコミュニティの活動も活発化する中で、今、女性社員たちは日々どんな想いで、自らの仕事と向き合っているのか。また、働く環境についてどう考え、どんな課題を感じ、そして今後のライフプラン・キャリアプランについて、どんな構想を抱いているのか。そのすべてを彼女たちの本音トークを通じて伝えます。
阿部 久美子
1989年入社。工学部電子工学科卒。さまざまな製品の開発チームで設計エンジニアとしてのキャリアを積み、チームリーダーへ。そして現在は、エンジンソフト開発グループのグループマネージャーを務める。女性活躍推進メンバー。
増田 千尋
2001年入社。心理学部福祉心理学科卒。営業職を経て、インクジェットプリンタの生産立ち上げに関わる。その後、経営管理本部へ。現在は原価企画担当として、開発テーマのコスト作り込み活動に携わる。女性活躍推進メンバー。
倉本 南
2017年入社。物理学専攻修了。入社後は第一設計本部でインクジェットヘッドモジュールの開発に携わり、駆動波形設計や吐出評価を担当している。
女性活躍推進グループとは?

阿部

女性社員の皆さんが活き活きと活躍出来る、そして更に成長できるような環境を整備していくことを目的として、2017年4月に発足しています。東北、海老名、恵那の各拠点から職種も異なる計6名のメンバーで構成され、教育・意識改革、組織風土、人事制度など、さまざまな課題を探り、女性活躍のための環境整備を目指しています。初年度には計12に及ぶ施策を社長に直接提言したのですが、その半数が早速2018年4月に新たな制度・施策として導入されました※し、残りの施策も実現に向け、メンバーと検討を進めているところです。

増田

私もメンバーの一人です。当面は、WEB上にコミュニティをつくり、自己紹介や悩み相談ができるしくみを組み込み、また、女性活躍の勉強会/セミナー紹介/両立支援制度の案内などのさまざまな情報発信もしていきます。

阿部

さらに将来的には、活動を通じて見えてきた課題の解決策を会社に対して積極的に提案し、改善していくアプローチも行っていきたいと考えています。先日、女性社員の皆さんに集まって頂き、説明会を開きました。周知にとどまらず、自分たちの働きかけで環境を変えていこう!という意識改革への第一歩にもなったと思います。

倉本

漠然とした不安が払拭される機会にもなりました。コミュニティや情報共有のしくみがある!というだけで、心強いです。私も積極的にアクセスして、活用したいと思っています。

阿部

横のつながりをつくって、お互いに助け合い、刺激しあって、高め合おう!という機運は生まれています。今後は男性社員への理解も促しながら、各種支援制度の積極活用も含めて全社的なムーブメントにしていかなければ、と思っています。

※2018年4月に導入された新たな制度・施策の概要
①配偶者転勤特別休暇制度の新設・・・配偶者の転勤に伴い就業困難となった社員に、一定期間の長期休暇を与える制度
②両立支援再雇用制度の新設・・・出産・介護等の事由で退職した社員で、希望者する場合は5年以内であれば再雇用する制度(審査あり)
③職群制度の運用見直し・・・補助的業務を中心に担う職群(いわゆる一般職)を廃止し、総合職に統合
④今後の女性活躍推進活動体制の強化
⑤女性社員コミュニティの発足承認・・・女性社員自らの意識改革とスキル向上を目的
⑥育児休職者復職支援セミナーの導入・・・18年度はトライアル開催

ライフプラン・キャリアプランに関わる各種制度の活用は?

阿部

私が第一子を出産した時、育児休業制度はまだなく、第2子を出産するタイミングでようやく制度として利用できるようになりました。制度自体も不十分で、仕事と育児の両立は大変で、心の余裕も全く持てない状況でした。でも、今は制度の充実が図られ、男性社員も育児休業が取れる時代になり、現に私の部署では3カ月半程の育児休業を取得中の男性がいます。

増田

私は結婚していますが、まだ、子供がいません。でも、制度面での心配はなくなり、出産・育児というライフイベントへの備えは出来ています。

倉本

私もライフイベントに関してはまだ現実味がありませんが、今回の女性推進グループの活動を通じて、自分の将来を意識するようになっています。また、女性活躍支援に関わる各種制度についても明確に知る機会となり、それがモチベーションアップにもつながっています。

阿部

活動が活性化していけば、もっともっと女性が活躍して成長できる環境は整っていくはず。ライフプランにしても、キャリアプランにしても、今後はロールモデルが生まれ、より明確な目標ができてくると思います。

増田

そうですね。女性活躍支援制度をフル活用する“働くママ”も増えてきて、職場での理解や配慮も浸透しつつあります。私の場合は、通勤時間が片道2時間近くかかるので、在宅勤務制度をフルに活用しています。おかげで無駄に休暇を取らずに済み、時間を有効に使えるようになり、非常に助かっています。今後も在宅勤務に加え、フレックスタイム、時短勤務など、多様な働き方をする人が増え、さらにはダイバシティーの推進で、多様な人材が活躍する職場環境になっていくと思います。
現在の職場の雰囲気は?

阿部

女性エンジニアは、まだまだ少ないのが現状です。でも、開発の現場として男性・女性関係なく、同じように開発業務や支援業務に携わってもらっていますし、そこに大きな問題はありません。組織もフラットで、上下関係なく、フランクに、自由に話ができる、風通しのいい職場です。

増田

恵那事業所は自然豊かな環境にあります。また、ワンフロア構成で、設計も間接部門も同じ空間にいて、距離が近く、とてもオープンで、フランクな雰囲気。元工場ということもあって、天井高もあって、開放的ですね。ただ、冬はちょっと寒いですが(笑)。

倉本

私の部署もとってもアットホームです。まだまだ経験不足でわからないこともたくさんありますが、先輩や上司に「1」を聞くと、「10」を教えてくれる親身さがあり、日々成長を実感できる環境だと思います。

阿部

もっと女性エンジニアが増えることを期待します。工学系のみならず、今後は化学系、数学系、物理系など、多彩な専門領域の才能が加わり、さらには文系や外国人の方も増え、多様な人材が活躍する職場になれば、「女性活躍推進グループ」という組織の活性化をあえて謳う必要もなくなるはず。それが理想ですね。
今後の夢・目標や、挑戦したいことは?

阿部

まずは女性活躍の環境整備が最大の目標です。私たちが、これから入ってくる女性たちの活躍の場をつくること、ロールモデルができる道を拓くこと、そして数多くの女性がリコーテクノロジーの未来を創る主戦力となるよう導くこと、これを私のミッションにして、その実現を目指したい。その上で退職後はJAICA等に参加して、世界中の人々を助けることに挑戦したい。また、旅を重ねて、世界5大陸を制覇することが、私の夢です。

増田

組織の中で必要とされる人材になることが第一目標です。単なる便利屋ではなく、信頼される存在を目指します。そのために視野と人脈を広げて、スキルのみならず人間力にも磨きをかけなければ、と思っています。そしてできるなら文系のロールモデルになりたい。ゆくゆくは経営戦略を支えられるようなポジションを得て、活躍することが私のキャリアビジョンです。プライベートでは最近、駅スタンプを集め始めたので、出張、旅行などを通じて、まずは47都道府県制覇から始めたい。究極の到達ゴールは、日本全駅制覇です。いつになるやらですが。(笑)

倉本

自分なりの工夫やアイデアを仕事に活かせる機会を増やすことが目標です。そのためには知識を得て、スキルを磨いて、失敗も含めての経験の厚みを増していかなければ、と思っています。そして、先輩方が働きやすい環境づくりを支えているように、私自身もロールモデルになれたら、と思っています。

阿部

若手社員から、そういう意志ある発言が聞けて、とても嬉しいです。私たちも、その意志に応えられるよう、しっかりと環境整備に挑まなくてはなりませんね。

増田

はい。同感です。リコーテクノロジーズで働く女性たちの生き方が、いつか世の中のライフプランやキャリアプランの理想的モデルになる!そんな未来に向けてチャレンジしたいと、私も本気で考え始めています。